中小企業は大企業と比べて経営資源であるヒトモノカネが少ない状態です。
そのような中でも、常に新製品開発をしなければ、相対的に競合他社に劣ってしまうことになります。
新しい研究開発のための掘り起こしについて、新製品を3年間で4品種開発した実体験を参考にしたメソッドをお伝えします。
なぜ製品開発が必要なのか?
中小企業は常に製品開発を進める必要があります。
理由は以下のようなものがあります。
競争力の向上
市場において競争力を維持するために、新しい製品の開発が必要です。製品開発により、市場での自社製品の占有率を高めることができます。
顧客ニーズを満たす
顧客のニーズに合った製品の開発を行うことで、顧客満足度を向上させることができます。これにより、顧客リピートが期待されます。
販売拡大
より多くの顧客が製品を購入することになるため、販売拡大を図ることができます。
これにより、販売収益を向上させることができます。
ブランドアップ
ブランドアップを図ることができ、ブランドイメージの向上が期待されます。
技術革新
技術革新を図ることで、製品の品質向上が期待されます。
しかし、中小企業には十分なリソースがなく場合が多く、したくてもできない。という現実を目の当たりにしてきました。
そのため、中小企業に在籍していた時の経験である、短期間で開発・試作・販売まで進めた際のスケジュール、上司と部下の関係性、時間の作り方について提供したいと考えました。
新製品・サービスのアイデア創出
これまで中小企業に在籍して、長年に渡る研究開発において重要なことが分かってきました。
アイデアを創出するためには自社視点×顧客視点が不可欠です。
自社の強みを無視した顧客要望だけの新製品・サービスでも成功せず、自社の強みだけを採用した新製品・サービスでも成功しません。
そこで、自社×顧客視点を融合した新製品・サービス開発がシステム×デザイン思考による開発です。
また、実際に開発をおこなう従業員には自社の理念が浸透していることで、さらに加速して開発を進めることができます。
現在保有の技術・製品・サービスの棚卸をします。
トップ面談に加え、現場担当者などの各担当者とヒアリングをおこない、総合的な製品・サービスの位置づけを把握・分析します。 その際に、経営者や幹部が考えている方向性を確認し、現場担当者と共有します。
新製品・新サービスの開発のアイデア創出を関係部署全体で実施します。既存製品の延長線上にならない革新的なアイデアを出すための手法について提案・助言を実施します。
得られたアイデアの収束をおこない、新製品・サービスの具体化を実施します。
開発は一度で成功することはほぼありません。試作をおこない、トライ&エラーを繰り返すことで、より良い製品・サービスを開発できるような実施体制を構築し、開発スケジュールを明確化のための提案・助言をおこないます。