今回は、現場で気づいた「研修講師として大切なこと」を正直にまとめてみます。研修を設計・運営する立場の方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
ここで感じたことは、経営者さんや先輩の方が新入社員教育をする際も役立つ情報になります。
「今どきの新入社員」は意外とまじめだった
正直なところ、登壇前は少し不安がありました。「スマホに慣れた世代、受け身なんじゃないか」という先入観です。
でも実際は、30名中27名(90%)が2日間を通じて集中を維持していました。2日目の午後に眠たそうな様子の方が数名いましたが、それはどの世代でも起こりうること。むしろ「想定以上にまじめで積極的」というのが正直な感想です。
先入観は捨てて、目の前の受講者を見ることが大切だと改めて感じました。
「意見は?」より「感想は?」のほうが手が上がる
研修中、受講者に問いかける場面は何度もあります。そのときに気づいた小さくて大きな発見がこれです。
「意見はありますか?」→ しーん。
「感想はありますか?」→ 手が上がる。
なぜこんなに違うのか。おそらく「意見=評価される」「感想=受け取ってもらえる」という心理的な差があるからだと思います。意見を求められると「間違えたらどうしよう」と構えてしまう。感想なら、自分の気持ちを話すだけでいい。
ファシリテーションのちょっとした工夫ですが、場の空気が変わります。ぜひ試してみてください。
説明が長くなったら、問いかけを挟む
一方的な説明が10分、15分と続くと、どんなに内容が良くても集中力は落ちます。これは受講者の問題ではなく、人間の特性です。
効果的だったのは、5〜10分に一度、問いかけや感想を求めるタイミングを意図的に作ること。「ここまでで何か気になった点はありますか?」の一言だけで、場の空気がリセットされます。
インプットとアウトプットのサイクルを短くする。これが集中力を維持するシンプルな方法です。
タイムマネジメントは「演習時間」で吸収する
研修あるあるですが、説明中に補足や経験談を話すと時間が押します。受講者の反応が良くて盛り上がるほど、気づいたら予定の倍の時間が経っていた、なんてことも。
今回実践したのは、演習時間をバッファとして使うという考え方です。説明が押したら演習を少し短縮、余ったら延長する。タイムテーブルは「計画」であって「ルール」ではない。
ただし、演習を削りすぎると受講者が考える時間を失います。最低限の演習時間は確保しつつ、その範囲内で柔軟に調整することが大切です。
まとめ:研修は「生き物」、場に合わせて動く
今回の経験を通じて一番感じたのは、研修は台本通りに進めるものではないということです。
- 受講者の様子を見ながら、問いかけのタイミングを変える
- 場の熱量に合わせて、説明の深さを調整する
- 時間が押したら、演習時間で吸収する
これらはすべて、「今この場の受講者に最適な研修を届けたい」という意識から生まれる判断です。
研修設計は事前準備が9割ですが、残りの1割は現場での判断力。その判断力は、登壇を重ねるほど磨かれていくものだと感じています。
今後も現場での気づきをこのブログで発信していきます。研修・人材育成に関わる方のお役に立てれば嬉しいです。
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